幼児の描画活動におけるキャラクター表現に対する保育者の評価

本論は,幼児の描画活動におけるキャラクター表現に対する保育者の評価について考察することを目的とする。保育施設における描画活動は,幼児の作品に対する保育者の評価を基に指導が行われる。幼児の作品に対して,創造性や独創性を求めるために,模写に対して否定的な評価をする保育者がおり,他者の作品を模倣するキャラクター表現に対しても,保育者が否定的に捉えている可能性がある。そこで,幼稚園・保育所等に勤務する保育者を対象に,アンケート調査を行い,キャラクター画と一般的な描画作品への評価を比較した。経験年数別に結果を考察した結果,全ての区分において,キャラクター画に対して,低い点数が付けられており,描画主題の違...

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Published in美術教育学:美術科教育学会誌 Vol. 36; pp. 239 - 251
Main Authors 青陽, 結, 高橋, 敏之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 美術科教育学会 2015
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ISSN0917-771X
2424-2497
DOI10.24455/aaej.36.0_239

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Summary:本論は,幼児の描画活動におけるキャラクター表現に対する保育者の評価について考察することを目的とする。保育施設における描画活動は,幼児の作品に対する保育者の評価を基に指導が行われる。幼児の作品に対して,創造性や独創性を求めるために,模写に対して否定的な評価をする保育者がおり,他者の作品を模倣するキャラクター表現に対しても,保育者が否定的に捉えている可能性がある。そこで,幼稚園・保育所等に勤務する保育者を対象に,アンケート調査を行い,キャラクター画と一般的な描画作品への評価を比較した。経験年数別に結果を考察した結果,全ての区分において,キャラクター画に対して,低い点数が付けられており,描画主題の違いが作品への評価に与える影響があることが示唆された。
ISSN:0917-771X
2424-2497
DOI:10.24455/aaej.36.0_239