看護専門職の高等教育の在り方に関する研究その2 : 東京都看護職職員が計画する学士号取得方法について
東京都看護職職員が希望する学士号取得方法と進学の条件の明確化を目的に,1999年8月,都立7病院の看護師の2割,同助産師全員,島しょ保健所を除く12保健所の保健師全員,看護専門学校看護系教員全員の計934名に,郵送質問紙調査を実施した(回収率84.2%)。全回答者の中で学士号取得を希望する者263名について,学位取得希望理由,学士号取得に向けて整備が必要な条件について,既修単位の状況別に分析を行い以下の結果を得た。1.学士号取得を希望し,既に単位取得を進めている者は62名(23.6%)で,主任級または主任昇級を控えた年代に多く,職種では教員が多かった。2.学士号取得を希望する理由は,自己実現と...
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Published in | 東京保健科学学会誌 Vol. 6; no. 1; pp. 15 - 25 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本保健科学学会
2003
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Subjects | |
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Summary: | 東京都看護職職員が希望する学士号取得方法と進学の条件の明確化を目的に,1999年8月,都立7病院の看護師の2割,同助産師全員,島しょ保健所を除く12保健所の保健師全員,看護専門学校看護系教員全員の計934名に,郵送質問紙調査を実施した(回収率84.2%)。全回答者の中で学士号取得を希望する者263名について,学位取得希望理由,学士号取得に向けて整備が必要な条件について,既修単位の状況別に分析を行い以下の結果を得た。1.学士号取得を希望し,既に単位取得を進めている者は62名(23.6%)で,主任級または主任昇級を控えた年代に多く,職種では教員が多かった。2.学士号取得を希望する理由は,自己実現と業務の質向上であり,希望者のキャリアアップ支援は,医療の利用者への良質の看護につながる可能性があることが示唆された。3.学士号取得に向けては,勤務を継続しながら学習できる環境整備が必要であり,その方法として,(1)休日を利用した授業開講,(2)希望者の勤務地などから通学できる距離での授業開講,(3)学習時間を確保できる就業条件の整備,の3点が有効であると推察できた。学士号取得への支援内容としては,看護学専門分野および関連科目についての開講と,看護学論文指導の両方が必要であると推察できた。 |
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ISSN: | 1344-3844 2433-149X |
DOI: | 10.24531/jjhs.6.1_15 |