イメージ生成過程における身体的な感覚経験の働きについて : 身体感覚の比喩的発想を促す図画工作科の実践から

本稿は,日常経験する身体的な感覚とイメージ生成過程の関連に着目し,図画工作科における実践的な考察から表現学習の新たな可能性を探ろうとするものである。ここでは,言葉から想起する「感覚経験」の理解や変容,および表現に向かうイメージとの関連を中心に考察した。その結果,イメージの生成過程には,日常の身体的な感覚経験が具体的にかかわっていること,また,多義的・多元的な創造的思考の拡張の契機として働きかけるという感覚経験の特性を,実践的に活用する意義と可能性などが明らかになった。...

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Bibliographic Details
Published in美術教育学:美術科教育学会誌 Vol. 34; pp. 319 - 330
Main Author 立川, 泰史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 美術科教育学会 2013
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ISSN0917-771X
2424-2497
DOI10.24455/aaej.34.0_319

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Summary:本稿は,日常経験する身体的な感覚とイメージ生成過程の関連に着目し,図画工作科における実践的な考察から表現学習の新たな可能性を探ろうとするものである。ここでは,言葉から想起する「感覚経験」の理解や変容,および表現に向かうイメージとの関連を中心に考察した。その結果,イメージの生成過程には,日常の身体的な感覚経験が具体的にかかわっていること,また,多義的・多元的な創造的思考の拡張の契機として働きかけるという感覚経験の特性を,実践的に活用する意義と可能性などが明らかになった。
ISSN:0917-771X
2424-2497
DOI:10.24455/aaej.34.0_319