過去3年間に高知県立中央病院で分離された緑膿菌の各種抗菌薬に対する感受性

高知県立中央病院において2001年から2003年までに分離された緑膿菌の各種薬剤に対する感受性をNCCLSの判定基準に基づいて集計し, 以下の成績を得た。 1.piperacillinに対する感受性率は92.9%であった。 2.セフェム系薬剤の中ではceftazidimeに対する感受性率が96.0%と最も高かった。 3.アミノ配糖体系に対する感受性は, tobramycinに対して93.2%, amikacinに対して94.8%と保たれていた。 4.カルバペネム系薬に対しては高い感受性を維持していたが, imipenem (88.3%) よりmeropenem (94.1%) に高い感受性を示...

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Published inThe Japanese Journal of Antibiotics Vol. 57; no. 5; pp. 438 - 448
Main Authors 那須, 良次, 安部, 美稚子, 高橋, 功, 荒木, 雅史, 小野, 憲昭, 堀見, 忠司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本感染症医薬品協会 25.10.2004
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ISSN0368-2781
2186-5477
DOI10.11553/antibiotics1968b.57.438

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Summary:高知県立中央病院において2001年から2003年までに分離された緑膿菌の各種薬剤に対する感受性をNCCLSの判定基準に基づいて集計し, 以下の成績を得た。 1.piperacillinに対する感受性率は92.9%であった。 2.セフェム系薬剤の中ではceftazidimeに対する感受性率が96.0%と最も高かった。 3.アミノ配糖体系に対する感受性は, tobramycinに対して93.2%, amikacinに対して94.8%と保たれていた。 4.カルバペネム系薬に対しては高い感受性を維持していたが, imipenem (88.3%) よりmeropenem (94.1%) に高い感受性を示した。 5.尿由来株の耐性化を認めた。今回検出された多剤耐性緑膿菌 (imipenem, amikacin, ofloxacin全てに耐性であった緑膿菌) 4株であり, すべて尿から分離されていた。 6.IPM耐性株は388株中34株であったが, メタロ-β-ラクタマーゼ産生菌のスクリーニングでは陽性株は認められなかった。
ISSN:0368-2781
2186-5477
DOI:10.11553/antibiotics1968b.57.438