複雑性尿路感染症に対するCeftibutenの使用経験
24例の複雑性尿路感染症に対して, 1日に0.4gのCeftibuten (以下CETBと略) を, 5日間, 朝夕食後に分2内服投与した。副作用のために投与を中止した症例は無かつた。不適格の1例を除いて, 単独感染群16例及び複数菌感染群7例のうち, 9例に著効, 6例に有効, そして8例に無効を認め, 65%の総合有効率を示した。膿尿に対しては23例中11例に消失, 3例に改善を認め, 残りの9例は不変であつた。 細菌尿に対しては14例が陰性化, 4例が菌交代, そして5例が不変であつた。分離した菌株のうち, Pseudomonas sp.を除いたグラム陰性菌の24株に対する本剤のMICを...
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Published in | The Japanese Journal of Antibiotics Vol. 43; no. 5; pp. 779 - 789 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
1990
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Summary: | 24例の複雑性尿路感染症に対して, 1日に0.4gのCeftibuten (以下CETBと略) を, 5日間, 朝夕食後に分2内服投与した。副作用のために投与を中止した症例は無かつた。不適格の1例を除いて, 単独感染群16例及び複数菌感染群7例のうち, 9例に著効, 6例に有効, そして8例に無効を認め, 65%の総合有効率を示した。膿尿に対しては23例中11例に消失, 3例に改善を認め, 残りの9例は不変であつた。 細菌尿に対しては14例が陰性化, 4例が菌交代, そして5例が不変であつた。分離した菌株のうち, Pseudomonas sp.を除いたグラム陰性菌の24株に対する本剤のMICを検討したところ, CETBはCefiximeやLomenoxacinよりも抗菌活性がやや劣る値であるが, Cefaclorよりも良好な値を得た。自覚的副作用は1例も認められなかつた。臨床検査値の異常変動としては, 1例にGOT, GPT並びにAl-Pの一過性の上昇を認め, 本剤と関連があるかもしれないと判断した |
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ISSN: | 0368-2781 2186-5477 |
DOI: | 10.11553/antibiotics1968b.43.779 |