小児科領域におけるPanipenem/Betamipronの使用経験

Panipenem/Betamipron (PAPM/BP) を15例の小児急性細菌感染症に点滴静注投与した。 症例の内訳は肺炎11例, ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群, 尿路感染症各2例の15例であった。 臨床効果は15例中著効11例, 有効4例で有効率は100%であつた。細菌学的効果は12株で検討でき, 12株すべてが消失し, 消失率は100%であつた。PAPMのMICはImipenemとほぼ同等であつた。副作用として蕁麻疹が1例, 検査値異常として好酸球増多とGOT, GPTの上昇が各1例ずつみられたが, いずれも軽微であった。...

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Published inThe Japanese Journal of Antibiotics Vol. 45; no. 4; pp. 430 - 436
Main Authors 西岡, 敦子, 幸山, 洋子, 松田, 純子, 鈴江, 毅, 関口, 隆憲, 岡本, 喬, 大原, 克明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本感染症医薬品協会 1992
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ISSN0368-2781
2186-5477
DOI10.11553/antibiotics1968b.45.430

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Summary:Panipenem/Betamipron (PAPM/BP) を15例の小児急性細菌感染症に点滴静注投与した。 症例の内訳は肺炎11例, ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群, 尿路感染症各2例の15例であった。 臨床効果は15例中著効11例, 有効4例で有効率は100%であつた。細菌学的効果は12株で検討でき, 12株すべてが消失し, 消失率は100%であつた。PAPMのMICはImipenemとほぼ同等であつた。副作用として蕁麻疹が1例, 検査値異常として好酸球増多とGOT, GPTの上昇が各1例ずつみられたが, いずれも軽微であった。
ISSN:0368-2781
2186-5477
DOI:10.11553/antibiotics1968b.45.430