シャーレ型霧箱におけるモナザイト線源からの飛跡数に関する理論的検討

シャーレ型霧箱にモナザイト線源を用いた場合において,観測されるα線の飛跡の数をBetheの式を用いて理論的に計算し実験結果と比較した。先ず計算方法の妥当性を確認した。飛跡の観測数に関しては,種々の仮定を含めた計算の誤差を考慮すると計算値は実験値に概ね一致した。飛跡の観察時間の経過とともに,線源の表面がほぼ一定の厚さのエタノールの液膜で濡れるが,その厚さは約6μmであることがわかった。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 61; no. 8; pp. 399 - 406
Main Authors 森, 千鶴夫, 早川, 一精, 佐合, 穣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 2012
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Summary:シャーレ型霧箱にモナザイト線源を用いた場合において,観測されるα線の飛跡の数をBetheの式を用いて理論的に計算し実験結果と比較した。先ず計算方法の妥当性を確認した。飛跡の観測数に関しては,種々の仮定を含めた計算の誤差を考慮すると計算値は実験値に概ね一致した。飛跡の観察時間の経過とともに,線源の表面がほぼ一定の厚さのエタノールの液膜で濡れるが,その厚さは約6μmであることがわかった。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.61.399