シャーレ型霧箱におけるモナザイト線源の使用と飛跡の出現に及ぼす影響等の検討
モナザイト線源(2.5mmΦ)は,焼結体のため粉の飛散や付着がなく線源として有用なことがわかった。飛跡はシャーレをドライアイス上に載置後1分以内に出現し,その後急激に飛跡数が増加した後徐々に減少する傾向が見られ,また20分程度観察可能なことがわかった。ドライアイスは,シャーレの底のエッジ内部に入るようにそのサイズが選定される必要がある。この線源を相互に7.5mm程度離して3個用いることにより,従来のマントル線源と同等の飛跡数が得られた。この線源を用いたシャーレ型霧箱は,簡単かつ迅速に飛跡の観察が可能なことがわかった。...
Saved in:
Published in | RADIOISOTOPES Vol. 61; no. 6; pp. 297 - 305 |
---|---|
Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本アイソトープ協会
2012
|
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Summary: | モナザイト線源(2.5mmΦ)は,焼結体のため粉の飛散や付着がなく線源として有用なことがわかった。飛跡はシャーレをドライアイス上に載置後1分以内に出現し,その後急激に飛跡数が増加した後徐々に減少する傾向が見られ,また20分程度観察可能なことがわかった。ドライアイスは,シャーレの底のエッジ内部に入るようにそのサイズが選定される必要がある。この線源を相互に7.5mm程度離して3個用いることにより,従来のマントル線源と同等の飛跡数が得られた。この線源を用いたシャーレ型霧箱は,簡単かつ迅速に飛跡の観察が可能なことがわかった。 |
---|---|
ISSN: | 0033-8303 1884-4111 |
DOI: | 10.3769/radioisotopes.61.297 |