自然放射能線源を用いて行う放射線計数の統計的変動を理解するための測定実習

放射線はランダムに検出され,計数は統計的に変動することが知られている。本研究ではこのことを理解するための実習法を実践して示した。実習では天然の40Kを含む3種の自然放射能線源を使用した。参加者は小,中,高校の先生方9名である。GMサーベイメーターの測定で得られた45件の1分間計数は,一見,意味なく,ばらついていたが,その頻度分布がガウス分布曲線に従うことより,統計的な変動であることが理解された。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 63; no. 7; pp. 345 - 354
Main Author 河野, 孝央
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 2014
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Summary:放射線はランダムに検出され,計数は統計的に変動することが知られている。本研究ではこのことを理解するための実習法を実践して示した。実習では天然の40Kを含む3種の自然放射能線源を使用した。参加者は小,中,高校の先生方9名である。GMサーベイメーターの測定で得られた45件の1分間計数は,一見,意味なく,ばらついていたが,その頻度分布がガウス分布曲線に従うことより,統計的な変動であることが理解された。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.63.345