放射線照射食品に誘導されるラジカルのPulse-ESRとCW-ESRによる緩和時間の検討

放射線照射食品に誘導されるラジカルをPulse-ESRとCW-ESRで計測し、緩和時間(T1,T2)の計測を行った。緩和時間はPulse-ESRにより直接求めたが,CW-ESRでは計測した信号パラメーターより間接的に算出した。照射強力粉及び照射黒コショウのPulse-ESR信号の観測に成功した。照射食品のT1,T2はCW-ESR法により,算出できるが,値が若干小さくなる傾向にあることがわかった。これは食品中の含有する蛋白質のような成分によりESR信号が与える算出のためのパラメーターが影響を受けるからである。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 63; no. 3; pp. 131 - 137
Main Authors 菊地, 正博, 川村, 翔栄, 小林, 泰彦, 亀谷, 宏美, 中村, 秀夫, 岸田, 敬吾, 鵜飼, 光子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 2014
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ISSN0033-8303
1884-4111
DOI10.3769/radioisotopes.63.131

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Summary:放射線照射食品に誘導されるラジカルをPulse-ESRとCW-ESRで計測し、緩和時間(T1,T2)の計測を行った。緩和時間はPulse-ESRにより直接求めたが,CW-ESRでは計測した信号パラメーターより間接的に算出した。照射強力粉及び照射黒コショウのPulse-ESR信号の観測に成功した。照射食品のT1,T2はCW-ESR法により,算出できるが,値が若干小さくなる傾向にあることがわかった。これは食品中の含有する蛋白質のような成分によりESR信号が与える算出のためのパラメーターが影響を受けるからである。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.63.131