陰嚢内リンパ管腫の1例

症例は46歳男性で右陰嚢内無痛性腫瘤を主訴として来院した. 右陰嚢内に母指頭大の腫瘤を触知した. 腫瘤は testicle あるいは精索とは離れていた. 腫瘤全摘除術を施行したが, 腫瘤は血清とほば同じ成分より成る液体を容れていた. 組織学的には腫瘤は幾つかの内皮細胞に被覆された嚢胞より成るリンパ管腫であった. 術後経過は良好である. 自験例を含めた本邦症例4例について考察を加えた....

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Published in日本泌尿器科學會雑誌 Vol. 79; no. 7; pp. 1258 - 1260
Main Authors 近藤, 宣幸, 多田, 安温, 高, 栄哲, 松井, 孝之, 竹山, 政美, 藤岡, 秀樹, 土井, 康裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本泌尿器科学会 1988
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ISSN0021-5287
1884-7110
DOI10.5980/jpnjurol1928.79.7_1258

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Summary:症例は46歳男性で右陰嚢内無痛性腫瘤を主訴として来院した. 右陰嚢内に母指頭大の腫瘤を触知した. 腫瘤は testicle あるいは精索とは離れていた. 腫瘤全摘除術を施行したが, 腫瘤は血清とほば同じ成分より成る液体を容れていた. 組織学的には腫瘤は幾つかの内皮細胞に被覆された嚢胞より成るリンパ管腫であった. 術後経過は良好である. 自験例を含めた本邦症例4例について考察を加えた.
ISSN:0021-5287
1884-7110
DOI:10.5980/jpnjurol1928.79.7_1258