北海道安平町の地盤陥没跡地における表面波探査

地盤陥没の芽となる地下空洞が地中深くにある場合,条件次第では大きく成長し大規模な陥没に至る危険性がある.深さ2m 以浅の空洞に対しては地中レーダーによる探査が可能であるが,それより深部の空洞探査技術は未確立である.本研究では,2009 年に北海道安平町内のゴルフ場で発生した地盤陥没の跡地において,地表から深部までのS 波速度構造を推定する手法である表面波探査を実施した.その結果,地下空洞の前身となる緩み領域の検知,そして地盤陥没の要因となる水みち経路の推定において,表面波探査が有効な手段であることを確認した....

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Published in生産研究 Vol. 73; no. 5; pp. 367 - 369
Main Authors 唐崎, 遥平, 桑野, 玲子, 大坪, 正英
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 東京大学生産技術研究所 01.11.2021
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Summary:地盤陥没の芽となる地下空洞が地中深くにある場合,条件次第では大きく成長し大規模な陥没に至る危険性がある.深さ2m 以浅の空洞に対しては地中レーダーによる探査が可能であるが,それより深部の空洞探査技術は未確立である.本研究では,2009 年に北海道安平町内のゴルフ場で発生した地盤陥没の跡地において,地表から深部までのS 波速度構造を推定する手法である表面波探査を実施した.その結果,地下空洞の前身となる緩み領域の検知,そして地盤陥没の要因となる水みち経路の推定において,表面波探査が有効な手段であることを確認した.
ISSN:0037-105X
1881-2058
DOI:10.11188/seisankenkyu.73.367