マジュロ環礁を対象とした国土防護のための沿岸域ゾーニングプロセス

南太平洋島嶼国では, 気候変動に伴う海面上昇の影響による国土の喪失が危惧されている. そこで, 本研究では, マーシャル諸島共和国マジュロ環礁ローラ地区を対象として, 地形概況, 土地被覆および沿岸植生を考慮に入れた国土の防護のためのゾーニングマップの作成とその手順の整理を進めた. 現地調査により入手・取得した高空間分解能衛星, 現場写真および水準測量の各種データを使用し, 国土の基盤情報整備が必ずしも十分ではない地域を対象とした情報生成に関する検討を進めるとともに, 自然および社会特性に応じたゾーニング区分を定義した上で, 作業の手順をフロー図として整理し, GIS 援用による情報統合処理に...

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Published in土木情報利用技術論文集 Vol. 16; pp. 91 - 98
Main Authors 桑原, 祐史, 三村, 信男, 佐藤, 大作, 横木, 裕宗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2007
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ISSN1349-1040
1884-913X
DOI10.2208/journalac2003.16.0_91

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Summary:南太平洋島嶼国では, 気候変動に伴う海面上昇の影響による国土の喪失が危惧されている. そこで, 本研究では, マーシャル諸島共和国マジュロ環礁ローラ地区を対象として, 地形概況, 土地被覆および沿岸植生を考慮に入れた国土の防護のためのゾーニングマップの作成とその手順の整理を進めた. 現地調査により入手・取得した高空間分解能衛星, 現場写真および水準測量の各種データを使用し, 国土の基盤情報整備が必ずしも十分ではない地域を対象とした情報生成に関する検討を進めるとともに, 自然および社会特性に応じたゾーニング区分を定義した上で, 作業の手順をフロー図として整理し, GIS 援用による情報統合処理に基づくゾーニングマップを提示した.
ISSN:1349-1040
1884-913X
DOI:10.2208/journalac2003.16.0_91