虚血性心筋症に対し左室形成術を施行した2症例─中規模病院における重症心不全治療の取り組み

虚血性心筋症(ischemic heart cardiomyopathy: ICM)では重症例が多く,個々の症例により選択されうる術式,方法が様々であり,術前,術後管理に対する入念な検討が必要であるが,心拡大が著明なICM症例に対して,左室形成術は有効な術式と思われる.当院のようなスタッフの少ない地方の中規模病院で重症心不全治療を安全に行うためには,大学病院,センター病院など植込み型補助人工心臓(ventricular assist device: VAD)や移植医療を含めた心不全治療を積極的に行う施設と連携をとりながら診療を行う必要がある.虚血性心筋症に対し左室形成術(left ventri...

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Published in日本冠疾患学会雑誌 Vol. 20; no. 2; pp. 122 - 125
Main Authors 北村, アキ, 中桐, 啓太郎, 向原, 伸彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本冠疾患学会 2014
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ISSN1341-7703
2187-1949
DOI10.7793/jcoron.20.13-00010

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Summary:虚血性心筋症(ischemic heart cardiomyopathy: ICM)では重症例が多く,個々の症例により選択されうる術式,方法が様々であり,術前,術後管理に対する入念な検討が必要であるが,心拡大が著明なICM症例に対して,左室形成術は有効な術式と思われる.当院のようなスタッフの少ない地方の中規模病院で重症心不全治療を安全に行うためには,大学病院,センター病院など植込み型補助人工心臓(ventricular assist device: VAD)や移植医療を含めた心不全治療を積極的に行う施設と連携をとりながら診療を行う必要がある.虚血性心筋症に対し左室形成術(left ventricular restoration: LVR)を施行した2例の症例報告とともに,当院における重症心不全症例に対する取り組みについて口述する.
ISSN:1341-7703
2187-1949
DOI:10.7793/jcoron.20.13-00010