急性心筋梗塞後心室中隔穿孔に対する一側心室アプローチによるdouble patch + infarct exclusion法

急性心筋梗塞後心室中隔穿孔(VSP)に対する外科治療はinfarct exclusion法により成績改善したが，残存シャントにより致死に至る症例も多い．我々が導入したdouble patch repair(DP)にinfarct exclusion(IE)法を加えた手術方法の成績につき検討した．【対象】2010年10月から2012年の10月の期間のVSP症例4例(男性2，女性2)を対象とした．AMIからVSP発症まで平均3.7日，VSP発症から手術まで約1日であった．【結果】前壁左室アプローチ法によるDP + IE法を3例に，1例は後下壁右室アプローチからDP + modified IE法を施...

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Published in日本冠疾患学会雑誌 Vol. 20; no. 3; pp. 201 - 205
Main Author 富田, 重之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本冠疾患学会 2014
Subjects
acute myocardial infarction
double patch repair
infarct exclusion
ventricular septal perforation
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ISSN1341-7703
2187-1949
DOI10.7793/jcoron.20.13-00019

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Summary:急性心筋梗塞後心室中隔穿孔(VSP)に対する外科治療はinfarct exclusion法により成績改善したが，残存シャントにより致死に至る症例も多い．我々が導入したdouble patch repair(DP)にinfarct exclusion(IE)法を加えた手術方法の成績につき検討した．【対象】2010年10月から2012年の10月の期間のVSP症例4例(男性2，女性2)を対象とした．AMIからVSP発症まで平均3.7日，VSP発症から手術まで約1日であった．【結果】前壁左室アプローチ法によるDP + IE法を3例に，1例は後下壁右室アプローチからDP + modified IE法を施行した．全例合併症なく独歩退院できた．【結語】梗塞側心室アプローチによるDP + IE法は，様々な大きさ，部位のVSPに対応でき，残存シャントを残さず，VSPの成績を改善する術式である．
ISSN:1341-7703
2187-1949
DOI:10.7793/jcoron.20.13-00019