過去4年間の小児救急患者の臨床統計的観察

緒言 今日救急医療は, 地域住民にとって最も関心のある事の一つであり, 社会問題としても重要視されている. 東京女子医科大学病院では, 1953年に救急診察部が発足し, 1963年4月より東京都の第三次救急施設としての指定を受け救急医療センターと改称し, さらに1989年4月より救命救急センターとして一層の拡充を図り活動している1,2). 当科では歯科口腔外科領域における救急患者の診療に携わっているが, 小児救急患者に関する統計的な報告はほとんどなく, この実態を把握することは, 今後の歯科口腔外科救急医療を行っていくうえで重要なことであると思われる. 今回わたくしたちは, 東京女子医科大学歯...

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Published in小児口腔外科 Vol. 2; no. 2; pp. 140 - 146
Main Authors 今村, 美紀, 名取, 正喜, 桑澤, 隆補, 扇内, 秀樹, 片海, 裕明, 長谷川, 直美, 野口, 佳芳, 三宮, 慶邦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本小児口腔外科学会 1992
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ISSN0917-5261
1884-6661
DOI10.11265/poms1991.2.140

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Summary:緒言 今日救急医療は, 地域住民にとって最も関心のある事の一つであり, 社会問題としても重要視されている. 東京女子医科大学病院では, 1953年に救急診察部が発足し, 1963年4月より東京都の第三次救急施設としての指定を受け救急医療センターと改称し, さらに1989年4月より救命救急センターとして一層の拡充を図り活動している1,2). 当科では歯科口腔外科領域における救急患者の診療に携わっているが, 小児救急患者に関する統計的な報告はほとんどなく, この実態を把握することは, 今後の歯科口腔外科救急医療を行っていくうえで重要なことであると思われる. 今回わたくしたちは, 東京女子医科大学歯科口腔外科における小児救急患者の実態について調査したのでその概要を報告する.
ISSN:0917-5261
1884-6661
DOI:10.11265/poms1991.2.140