小児の歯の外傷270歯の臨床統計的検討

小児の歯の外傷は一般歯科臨床においても遭遇する機会が多く, 対象患者の年齢が低いことや, 歯根未完成, 後継永久歯など成人と異なった対応の難しさがある. 今回, 小児の歯の外傷について, その病態特徴と処置法につき臨床統計的観察を行ったので報告する. 対象症例および方法 対象症例は1991年6月から1996年5月までの5年間に当科を受診した16歳未満の小児の歯の外傷症例87例(270歯)であり, 乳歯27例(68歯), 永久歯60例(202歯)であった. 調査は外来カルテおよびX線写真をもとに行い, また発育期は1歳未満を乳児期, 1歳以上6歳未満を幼児期, 6歳以上12歳未満を学童期, 12...

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Published in小児口腔外科 Vol. 7; no. 1; pp. 16 - 21
Main Authors 加納, 康行, 額田, 純一郎, 作田, 正義, 足立, 実, 中西, 千草, 道澤, 雅裕, 松本, 理基, 藤代, 博巳, 太田, 嘉幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本小児口腔外科学会 01.07.1997
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ISSN0917-5261
1884-6661
DOI10.11265/poms1991.7.16

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Summary:小児の歯の外傷は一般歯科臨床においても遭遇する機会が多く, 対象患者の年齢が低いことや, 歯根未完成, 後継永久歯など成人と異なった対応の難しさがある. 今回, 小児の歯の外傷について, その病態特徴と処置法につき臨床統計的観察を行ったので報告する. 対象症例および方法 対象症例は1991年6月から1996年5月までの5年間に当科を受診した16歳未満の小児の歯の外傷症例87例(270歯)であり, 乳歯27例(68歯), 永久歯60例(202歯)であった. 調査は外来カルテおよびX線写真をもとに行い, また発育期は1歳未満を乳児期, 1歳以上6歳未満を幼児期, 6歳以上12歳未満を学童期, 12歳以上16歳未満を思春期とした.
ISSN:0917-5261
1884-6661
DOI:10.11265/poms1991.7.16