慢性呼吸器疾患患者を対象とした30秒椅子立ち上がりテストによる身体活動量推定の試み 男性対象者での検討

【目的】慢性呼吸器疾患患者の運動耐容能の指標として,近年臨床応用への可能性が示唆されている30秒椅子立ち上がりテスト(CS-30テスト)による立ち上がり回数(CS-30回数)から身体活動量(PA)が推定可能かについて検証すること。【方法】慢性呼吸器疾患患者33例を対象とし,入院中にCS-30テストと膝伸展筋力,肺機能を測定した後,退院直後1週間での在宅での身体活動量を測定した。得られた結果を相関分析,重回帰分析にて検討した。【結果】重回帰分析において,関連要因としてmodified medical research council(mMRC)スケール(標準化係数-0.55),CS-30回数(標...

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Published in理学療法学 Vol. 41; no. 1; pp. 1 - 6
Main Authors 岩井, 宏治, 小熊, 哲也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 20.02.2014
日本理学療法士協会
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ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00009291742

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Summary:【目的】慢性呼吸器疾患患者の運動耐容能の指標として,近年臨床応用への可能性が示唆されている30秒椅子立ち上がりテスト(CS-30テスト)による立ち上がり回数(CS-30回数)から身体活動量(PA)が推定可能かについて検証すること。【方法】慢性呼吸器疾患患者33例を対象とし,入院中にCS-30テストと膝伸展筋力,肺機能を測定した後,退院直後1週間での在宅での身体活動量を測定した。得られた結果を相関分析,重回帰分析にて検討した。【結果】重回帰分析において,関連要因としてmodified medical research council(mMRC)スケール(標準化係数-0.55),CS-30回数(標準化係数0.34)が抽出され(R=0.83,調整済みR^2=0.67,p<0.05),中等度以上の精度を認める重回帰式が得られた。その他は関連要因として抽出されなかった。【結論】CS-30回数からPA推定の可能性が示唆された。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00009291742