理学療法機器の今後 EMC規格を中心に

「はじめに」EMC法改正に伴う医療機器メーカーの物理療法機器への対応により, 我々, 理学療法士はどのような対応を要求されるのだろうか. 2003年より, 物理療法系専門領域研究部門と日本物理療法学会が共催し, 医療機器メーカーへ要請し, EMCに関する基本的知識とそれを取り巻く社会環境に関する啓蒙活動に取り組んできた. 活動当初, 理学療法士の我々にEMCの規制がどれほど問題になるのか, 皆目見当が付かず, 手探りの状態で広報, 啓蒙活動に取り組んできたのが実情である. このため, 2年間の活動を通じてEMCの概念に触れられたのは一握りの会員のみで, その中でもEMCの内容を理解できていると...

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Published in理学療法学 Vol. 33; no. 4; pp. 254 - 256
Main Author 加地, 啓介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 20.06.2006
日本理学療法士協会
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ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00004335215

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Summary:「はじめに」EMC法改正に伴う医療機器メーカーの物理療法機器への対応により, 我々, 理学療法士はどのような対応を要求されるのだろうか. 2003年より, 物理療法系専門領域研究部門と日本物理療法学会が共催し, 医療機器メーカーへ要請し, EMCに関する基本的知識とそれを取り巻く社会環境に関する啓蒙活動に取り組んできた. 活動当初, 理学療法士の我々にEMCの規制がどれほど問題になるのか, 皆目見当が付かず, 手探りの状態で広報, 啓蒙活動に取り組んできたのが実情である. このため, 2年間の活動を通じてEMCの概念に触れられたのは一握りの会員のみで, その中でもEMCの内容を理解できているとなると甚だ疑問が残る. そこで今回のシンポジウムの目的を, (1)EMCの概念が理解できる, (2)EMCを取り巻く環境の現状把握ができる, (3)理学療法士として今後の対応が認識できることとした. したがって, 本稿ではEMCに関する認知度調査の内容(認知度, 教育の進行度など)を提示し, 問題の所在を明らかにしたい.
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00004335215