術前栄養状態と心大血管手術後リハビリテーション進行の関連 Geriatric Nutritional Risk Indexを用いた検証
【目的】術前栄養状態と心大血管手術後のリハビリテーション進行の関連を検討すること。【方法】待機的に心大血管手術を施行した連続479例(男性:317例,女性:162例,年齢:67±13歳)を対象とした。術前Geriatric Nutritional Risk Index(以下,GNRI)を重症度リスクとして4群に分類し,術後リハビリテーション進行(座位・起立・歩行開始病日)や自立歩行遅延との関係を後方視的に調査した。さらに,術前GNRIが心大血管手術後の自立歩行遅延の予測因子となるか検討した。【結果】術前GNRI重度リスク群は他のすべての群に比べて慢性心不全の患者の割合が有意に多かった(p<...
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Published in | 理学療法学 Vol. 40; no. 6; pp. 401 - 406 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士学会
20.10.2013
日本理学療法士協会 |
Subjects | |
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ISSN | 0289-3770 2189-602X |
DOI | 10.15063/rigaku.KJ00008954023 |
Cover
Summary: | 【目的】術前栄養状態と心大血管手術後のリハビリテーション進行の関連を検討すること。【方法】待機的に心大血管手術を施行した連続479例(男性:317例,女性:162例,年齢:67±13歳)を対象とした。術前Geriatric Nutritional Risk Index(以下,GNRI)を重症度リスクとして4群に分類し,術後リハビリテーション進行(座位・起立・歩行開始病日)や自立歩行遅延との関係を後方視的に調査した。さらに,術前GNRIが心大血管手術後の自立歩行遅延の予測因子となるか検討した。【結果】術前GNRI重度リスク群は他のすべての群に比べて慢性心不全の患者の割合が有意に多かった(p<0.05)。また術前GNRI重度リスク群は,起立開始病日と歩行開始病日が遅延し(p<0.05),さらに自立歩行遅延例の割合も有意に多かった(p<0.05)。心大血管手術後の自立歩行遅延の規定因子のひとつとして術前GNRI(p<0.0001)が抽出された。【結論】術前GNRIは心臓血管手術後のリハビリテーション進行と関連がある。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.KJ00008954023 |