小児下顎骨腫瘍に対してLuhr®下顎再建用プレートシステムを用いた1例

小児の下顎骨再建は日常臨床において頻度が少ないこともあり, 小児用顎骨再建プレートが市販されておらず, 小児の下顎骨再建時には, 成人規格の顎骨再建プレートが使われているのが現状である1). しかしながら, 小児の下顎骨は成長発育期にあり, その大きさ, 形態および骨膜の骨新生能等において成人とは大きく異なる2,3,4)ため, 小児に適応可能な顎骨再建プレートについては検討の余地があると考える. 今回, 小児の下顎骨再建にLuhr(R)下顎再建プレートシステムを用いた1例を経験したので, その概要および小児に適する顎骨再建プレートシステムについて若干の検討を加え報告する. 顎骨再建材料および症...

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Published in小児口腔外科 Vol. 8; no. 1; pp. 28 - 33
Main Authors 加納, 康行, 藤本, 耕二, 額田, 純一郎, 作田, 正義, 中西, 千草, 松本, 理基, 道澤, 雅裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本小児口腔外科学会 25.06.1998
Subjects
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ISSN0917-5261
1884-6661
DOI10.11265/poms1991.8.28

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Summary:小児の下顎骨再建は日常臨床において頻度が少ないこともあり, 小児用顎骨再建プレートが市販されておらず, 小児の下顎骨再建時には, 成人規格の顎骨再建プレートが使われているのが現状である1). しかしながら, 小児の下顎骨は成長発育期にあり, その大きさ, 形態および骨膜の骨新生能等において成人とは大きく異なる2,3,4)ため, 小児に適応可能な顎骨再建プレートについては検討の余地があると考える. 今回, 小児の下顎骨再建にLuhr(R)下顎再建プレートシステムを用いた1例を経験したので, その概要および小児に適する顎骨再建プレートシステムについて若干の検討を加え報告する. 顎骨再建材料および症例 1. Luhr(R)下顎再建プレートシステム5) (Howmedica, ドイツ) Luhr(R)下顎再建プレートシステムは, H. G. Luhrにより考案されたシステムで, 本邦では, 1989年11月に薬事承認されている.
ISSN:0917-5261
1884-6661
DOI:10.11265/poms1991.8.28