高等学校数学科における現物実験を取り入れた教材の開発

生徒に主体的で探究的な学習を行わせることによって,数学の有用性を実感させ,探究心を促す必要があると考え,本研究では生徒主体の探究的な学習として「現物実験」に着目し,数学の探究心を促す題材として「現代数学」との接続を可能にするものを選び,教材の開発を行った.効果の検証の為,質問紙調査を授業前後で行ったところ,本教材によって生徒の数学への興味・関心や数学の有用性の認識を高められることが示唆された.また,特に数学への興味・関心について,成績の良し悪しに関わらず授業の前後で有意に向上していた.したがって,本教材は数学の苦手な生徒にとっても興味・関心を喚起することのできる教材であることが示唆された....

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Published in日本教育工学会論文誌 Vol. 42; no. Suppl.; pp. 117 - 120
Main Authors 池田, 真結, 郷原, 惇平, 佐古, 彰史, 渡辺, 雄貴
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育工学会 20.12.2018
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Summary:生徒に主体的で探究的な学習を行わせることによって,数学の有用性を実感させ,探究心を促す必要があると考え,本研究では生徒主体の探究的な学習として「現物実験」に着目し,数学の探究心を促す題材として「現代数学」との接続を可能にするものを選び,教材の開発を行った.効果の検証の為,質問紙調査を授業前後で行ったところ,本教材によって生徒の数学への興味・関心や数学の有用性の認識を高められることが示唆された.また,特に数学への興味・関心について,成績の良し悪しに関わらず授業の前後で有意に向上していた.したがって,本教材は数学の苦手な生徒にとっても興味・関心を喚起することのできる教材であることが示唆された.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.S42060