加速度脈波のファジィモデリング

指尖加速度脈波は,透過型光学センサで検知された指尖脈波波形から得ることができ,生体に非侵襲で観測することができる。そのため,動脈硬化や血管年齢の評価に主として使用されている。加速度脈波の評価,分類において,従来手法では加速度脈波の形状抽出が不十分であり,正確な分類ができないという問題がある。本論文では,脈波データの分類において,正確な加速度脈波形状情報を取り入れるためにファジィ・ニューラルネットワークを応用した。最急降下法を用いたファジィルールの自動調整に遺伝的アルゴリズムの手法を用いたメンバーシップ関数の形状選択を付加して,時系列加速度脈波,加速度脈波カオスアトラクタのモデリングを行なった。...

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Published inバイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 Vol. 8; no. 1; pp. 81 - 91
Main Authors 権田, 英功, 宮田, 仁志, 馬庭, 芳朗, 大北, 正昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published バイオメディカル・ファジィ・システム学会 2006
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Summary:指尖加速度脈波は,透過型光学センサで検知された指尖脈波波形から得ることができ,生体に非侵襲で観測することができる。そのため,動脈硬化や血管年齢の評価に主として使用されている。加速度脈波の評価,分類において,従来手法では加速度脈波の形状抽出が不十分であり,正確な分類ができないという問題がある。本論文では,脈波データの分類において,正確な加速度脈波形状情報を取り入れるためにファジィ・ニューラルネットワークを応用した。最急降下法を用いたファジィルールの自動調整に遺伝的アルゴリズムの手法を用いたメンバーシップ関数の形状選択を付加して,時系列加速度脈波,加速度脈波カオスアトラクタのモデリングを行なった。また,そのモデリングデータから形状特徴量をベクトルとして取り出し,自己組織化マップに入力することにより脈波データの分類を行なった。さらに従来手法との比較を行い,その有効性を示した。
ISSN:1345-1537
2424-2578
DOI:10.24466/jbfsa.8.1_81