企業製ステントグラフトの脚(Gore® Excluder® leg)を用いた腸骨動脈瘤の治療成績
要旨:【目的】われわれは孤立性腸骨動脈瘤に対して企業製ステントグラフト脚(Gore® Excluder® leg)を用いた血管内治療を行っており,その成績について検討を行った.【方法】2009 年10 月から2014 年4月まで当科で治療を行った24 例に対しretrospective に評価を行った.【結果】総腸骨動脈瘤(CIAA)が13例,内腸骨動脈瘤(IIAA)が11 例であった.以前に腹部大動脈瘤に対して人工血管置換術を受けた9 例も検討対象に含めた.手術時平均瘤径はCIAA 群38 mm,IIAA 群47 mm であった.初期成功率は100%で,周術期の重篤な合併症はみられなかった....
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Published in | Japanese Journal of Vascular Surgery Vol. 24; no. 1; pp. 1 - 6 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
2015
JAPANESE SOCIETY FOR VASCULAR SURGERY |
Subjects | |
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ISSN | 0918-6778 1881-767X |
DOI | 10.11401/jsvs.14-00068 |
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Summary: | 要旨:【目的】われわれは孤立性腸骨動脈瘤に対して企業製ステントグラフト脚(Gore® Excluder® leg)を用いた血管内治療を行っており,その成績について検討を行った.【方法】2009 年10 月から2014 年4月まで当科で治療を行った24 例に対しretrospective に評価を行った.【結果】総腸骨動脈瘤(CIAA)が13例,内腸骨動脈瘤(IIAA)が11 例であった.以前に腹部大動脈瘤に対して人工血管置換術を受けた9 例も検討対象に含めた.手術時平均瘤径はCIAA 群38 mm,IIAA 群47 mm であった.初期成功率は100%で,周術期の重篤な合併症はみられなかった.術後平均追跡期間はCIAA 群で25.3 カ月,IIAA 群で19.9カ月であり,CIAA 群は全例とも瘤径は縮小した.IIAA 群の1 例にendoleak に対して追加治療を行った.【結論】本治療の周術期および中間期成績は良好であると考えた. |
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ISSN: | 0918-6778 1881-767X |
DOI: | 10.11401/jsvs.14-00068 |