校内研修のチャット活用の実態調査と教師の自律的な行動を誘発する要因の検討
本研究は,日常の教育情報を共有する非同期分散型の校内研修にチャットを活用し,活用状況を調査することを目的1,情報の共有により教師に誘発される行動を,投稿内容から抽出し,インタビューを通してその要因を検討することを目的2とした.その結果,①月ごとの投稿数や文字平均数に変動がある,②内容は11に分類され他の教師の授業に関する内容が45.4%と最も多い,③内容に応じ機能を組み合わせた投稿を行っている,以上3点が確認された.また「真似る・聞く・使う・参考にする・やる気になる・挑戦する・参観する」の7つ行動が誘発され,多様な投稿形態による情報共有が教師の自律的な学びを誘発する可能性があることが示唆された...
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Published in | 日本教育工学会論文誌 Vol. 48; no. Suppl.; pp. 125 - 128 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本教育工学会
20.12.2024
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1349-8290 2189-6453 |
DOI | 10.15077/jjet.S48065 |
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Summary: | 本研究は,日常の教育情報を共有する非同期分散型の校内研修にチャットを活用し,活用状況を調査することを目的1,情報の共有により教師に誘発される行動を,投稿内容から抽出し,インタビューを通してその要因を検討することを目的2とした.その結果,①月ごとの投稿数や文字平均数に変動がある,②内容は11に分類され他の教師の授業に関する内容が45.4%と最も多い,③内容に応じ機能を組み合わせた投稿を行っている,以上3点が確認された.また「真似る・聞く・使う・参考にする・やる気になる・挑戦する・参観する」の7つ行動が誘発され,多様な投稿形態による情報共有が教師の自律的な学びを誘発する可能性があることが示唆された. |
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ISSN: | 1349-8290 2189-6453 |
DOI: | 10.15077/jjet.S48065 |