技能者の熟達度によるコンダクト・スキルの分析と指導法の提案

技能訓練において技能の熟達度が評価される場面で,技能者の熟達度が発揮されない問題が存在する.本研究は,その要因探索を目的とし,技能者が情報処理を制御するスキル,すなわちコンダクト・スキルに注目し,技能五輪全国大会の情報ネットワーク施工職種に出場の全選手を対象にしたアンケート調査を基に,熟達度で使用スキルの構造が異なるかを検討した.熟達度別にコンダクト・スキルを比較した結果,その構造に違いが認められ,熟達度で目標や処理可能なタスク等が異なる可能性が示唆された.また,過剰負荷を避け,ゲーミフィケーションの概念を基にコンダクト・スキルの習得を効率的に行う段階的負荷開放指導法を提案した....

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Bibliographic Details
Published in日本教育工学会論文誌 Vol. 42; no. Suppl.; pp. 133 - 136
Main Authors 羽田野, 健, 菊池, 拓男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育工学会 20.12.2018
Subjects
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ISSN1349-8290
2189-6453
DOI10.15077/jjet.S42067

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Summary:技能訓練において技能の熟達度が評価される場面で,技能者の熟達度が発揮されない問題が存在する.本研究は,その要因探索を目的とし,技能者が情報処理を制御するスキル,すなわちコンダクト・スキルに注目し,技能五輪全国大会の情報ネットワーク施工職種に出場の全選手を対象にしたアンケート調査を基に,熟達度で使用スキルの構造が異なるかを検討した.熟達度別にコンダクト・スキルを比較した結果,その構造に違いが認められ,熟達度で目標や処理可能なタスク等が異なる可能性が示唆された.また,過剰負荷を避け,ゲーミフィケーションの概念を基にコンダクト・スキルの習得を効率的に行う段階的負荷開放指導法を提案した.
ISSN:1349-8290
2189-6453
DOI:10.15077/jjet.S42067