ULSIデバイス作製プロセスにおけるプラズマ-固体表面相互作用

プラズマにより0.1μmレベルの微小な形状を高精度でエッチングするためには,プラズマにさらされたウエハー表面での物理化学現象,例えばプラズマ中で生成された活性種やイオンの表画での吸着・輸送・及応などに関する情報が不可欠となる.本稿では,ウエハー表面に入射する反応粒子,表面での笈1芯,および微細パターン内での粒子の輸送と反応過程に関するこれまでの情報をもとに,さらにエッチングの加工形状シミュレーションを通して,低圧力・高密度プラズマにさらされたウエハー表面に関する理解の現状と課題について解説する.具体例として,エッチングの微視的な均一性,特にエッチング速度や形状の微細パターンの幾何学的構造への依...

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Published in応用物理 Vol. 68; no. 5; pp. 513 - 519
Main Author 斧, 高一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 応用物理学会 1999
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ISSN0369-8009
2188-2290
DOI10.11470/oubutsu1932.68.513

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Summary:プラズマにより0.1μmレベルの微小な形状を高精度でエッチングするためには,プラズマにさらされたウエハー表面での物理化学現象,例えばプラズマ中で生成された活性種やイオンの表画での吸着・輸送・及応などに関する情報が不可欠となる.本稿では,ウエハー表面に入射する反応粒子,表面での笈1芯,および微細パターン内での粒子の輸送と反応過程に関するこれまでの情報をもとに,さらにエッチングの加工形状シミュレーションを通して,低圧力・高密度プラズマにさらされたウエハー表面に関する理解の現状と課題について解説する.具体例として,エッチングの微視的な均一性,特にエッチング速度や形状の微細パターンの幾何学的構造への依存性に焦点を当てる.
ISSN:0369-8009
2188-2290
DOI:10.11470/oubutsu1932.68.513