介護老人保健施設に従事する看護職の看護実践能力自己評価尺度の開発

目的:介護老人保健施設で働く看護職に必要とされる看護実践能力を測定するための,看護実践能力自己評価尺度を開発する。 方法:原案作成担当者会議とインタビュー調査結果から原案を作成し,専門家や実践家の協力を得て内容の妥当性を検証した。その後,プレテストを経て本調査を実施し,因子分析,信頼性・妥当性の検証をした。回答方法は,5段階スケールを用いた。 結果:321名を分析対象とした。尺度は,第1因子【多様な医療的ケアへの対応】,第2因子【家族へのアプローチを基盤とした多様な在宅復帰支援】,第3因子【機能維持・向上への取り組み】,第4因子【食への取り組み】,第5因子【生活を守る管理的側面】,37項目で構...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 43; no. 1; pp. 1_63 - 1_76
Main Authors 小野, 麻由子, 夏原, 和美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 20.04.2020
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Summary:目的:介護老人保健施設で働く看護職に必要とされる看護実践能力を測定するための,看護実践能力自己評価尺度を開発する。 方法:原案作成担当者会議とインタビュー調査結果から原案を作成し,専門家や実践家の協力を得て内容の妥当性を検証した。その後,プレテストを経て本調査を実施し,因子分析,信頼性・妥当性の検証をした。回答方法は,5段階スケールを用いた。 結果:321名を分析対象とした。尺度は,第1因子【多様な医療的ケアへの対応】,第2因子【家族へのアプローチを基盤とした多様な在宅復帰支援】,第3因子【機能維持・向上への取り組み】,第4因子【食への取り組み】,第5因子【生活を守る管理的側面】,37項目で構成された。Cronbachのα係数,再テスト法の相関により信頼性が確認され,確認的因子分析等により妥当性が確認された。 結論:本尺度は,5因子37項目で構成され,信頼性と妥当性があることが確認された。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20191007073