集中治療室に勤務する先輩看護師が新人看護師の自立に向けて必要と考える報告・連絡・相談

目的:急性期病院ICUにおいて,先輩看護師が新人看護師の自立に向けて必要と考える報告・連絡・相談の実例を明らかにする。方法:先輩看護師8名に半構造的面接を実施し,質的分析をした。結果:【状況理解に基づく積極的言動】,【緊急度に応じた報告】,【業務遂行状況の報告】,【メンバーシップに基づく言動】,【高度治療のリスクをふまえた言動】の5つのカテゴリを抽出した。結論:先輩看護師は,チームの一員としての自覚の育成や医療安全の保障のためアセスメントを含めた報告・連絡・相談を求めていた。新人看護師にとって高度であるアセスメントを含む報告については,先輩看護師が自身の経験やアセスメントを含めて指導することで...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 47; no. 4; pp. 4_863 - 4_870
Main Authors 今村, 佐知子, 辻本, 朋美, 藤井, 誠, 永安, 真弓, 竹下, 悠子, 井上, 智子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 20.10.2024
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Summary:目的:急性期病院ICUにおいて,先輩看護師が新人看護師の自立に向けて必要と考える報告・連絡・相談の実例を明らかにする。方法:先輩看護師8名に半構造的面接を実施し,質的分析をした。結果:【状況理解に基づく積極的言動】,【緊急度に応じた報告】,【業務遂行状況の報告】,【メンバーシップに基づく言動】,【高度治療のリスクをふまえた言動】の5つのカテゴリを抽出した。結論:先輩看護師は,チームの一員としての自覚の育成や医療安全の保障のためアセスメントを含めた報告・連絡・相談を求めていた。新人看護師にとって高度であるアセスメントを含む報告については,先輩看護師が自身の経験やアセスメントを含めて指導することで,経験の少ない新人看護師の看護実践能力向上につながること,そして先輩看護師が経験やアセスメントを言語化することは看護の質向上と組織の成長をもたらすことが示唆された。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20240407247