計画的行動理論に基づく看護師の転職意思決定モデルの構築

目的:計画的行動理論の枠組みに基づき,転職意思決定を規定する【行動に対する態度】【主観的規範】【行動の統制感】から変数を抽出し,モデルを構築することを目的とした。 方法:看護師1,783名を対象とし,自記式質問紙調査を実施した。調査項目は【行動に対する態度】4因子28項目,【主観的規範】4項目,【行動の統制感】11項目とした。 結果:分析の結果,モデルの妥当性が検証された。看護師の転職意思決定を規定する変数は,【行動に対する態度】では「自分の看護実践能力が高まる」「いまよりも仕事から充実感を得られる」「自己実現の手段を得る」「私が看護師として達成すべき目標がいまよりも明らかになる」,【主観的規...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 42; no. 4; pp. 4_787 - 4_802
Main Authors 布施, 淳子, 田中, 聡美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 20.09.2019
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ISSN2188-3599
2189-6100
DOI10.15065/jjsnr.20190619057

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Summary:目的:計画的行動理論の枠組みに基づき,転職意思決定を規定する【行動に対する態度】【主観的規範】【行動の統制感】から変数を抽出し,モデルを構築することを目的とした。 方法:看護師1,783名を対象とし,自記式質問紙調査を実施した。調査項目は【行動に対する態度】4因子28項目,【主観的規範】4項目,【行動の統制感】11項目とした。 結果:分析の結果,モデルの妥当性が検証された。看護師の転職意思決定を規定する変数は,【行動に対する態度】では「自分の看護実践能力が高まる」「いまよりも仕事から充実感を得られる」「自己実現の手段を得る」「私が看護師として達成すべき目標がいまよりも明らかになる」,【主観的規範】では「家族」,【行動の統制感】では「年齢」「思い立ったときに転職すること」「人脈」であった。 結論:計画的行動理論の枠組みから看護師の転職意思決定を規定する変数を抽出し,モデルを構築した。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20190619057