介護福祉士・社会福祉士のダブルライセンス教育における 意義と課題

本研究の目的は、介護福祉士と社会福祉士のダブルライセンスの意義や必要な学習内容について明らかにし、 両養成課程における具体的な教育内容について検討するための基礎資料とすることである。四年制大学において、介護福祉士・社会福祉士の両養成課程で学び、福祉専門職として従事している 9 名を対象にインタビュー調査を行い、質的帰納法を用いて分析した。介護福祉士・社会福祉士のライセンスは、他職種連携や利用者理解に役立ち、活躍の場の広がりにつながっていることが示された。大学での授業により、対象をアセスメントする力や対人支援の基礎が身につき、実践に活かされていることがわかった。また、ロールプレイやディスカッショ...

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Published in人間福祉学会誌 Vol. 20; no. 1; pp. 31 - 38
Main Authors 森, 千佐子, 壬生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 人間福祉学会 2021
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ISSN1346-5821
2435-9254
DOI10.34591/humanwellbeing.20.1_31

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Summary:本研究の目的は、介護福祉士と社会福祉士のダブルライセンスの意義や必要な学習内容について明らかにし、 両養成課程における具体的な教育内容について検討するための基礎資料とすることである。四年制大学において、介護福祉士・社会福祉士の両養成課程で学び、福祉専門職として従事している 9 名を対象にインタビュー調査を行い、質的帰納法を用いて分析した。介護福祉士・社会福祉士のライセンスは、他職種連携や利用者理解に役立ち、活躍の場の広がりにつながっていることが示された。大学での授業により、対象をアセスメントする力や対人支援の基礎が身につき、実践に活かされていることがわかった。また、ロールプレイやディスカッションなどの授業形態が、学びに有効であることも確認できた。修得しておきたかった内容や養成への要望からは、他職種との連携・協働に必要な知識の必要性や実際の連携・協働のあり方に関する課題が示唆された。
ISSN:1346-5821
2435-9254
DOI:10.34591/humanwellbeing.20.1_31