小児アレルギーエデュケーターが認識する重症食物アレルギー児の幼児後期における心理社会的問題と支援
目的:小児アレルギーエデュケーター(PAE)として活動している看護師が認識する重症食物アレルギー(FA)児の心理社会的問題とその支援を明らかにする。方法:PAEとして活動している看護師11名に半構造化インタビューを実施し,質的記述的に分析した。結果:PAEが認識する心理社会的問題は,【自己管理の移行の遅延】【FA児が主体でないアレルギー管理】【食に関する経験の不足】【食以外の日常生活の制限】【食物への否定的な反応】【社会性の発達の遅延】【自己概念形成への負の影響】であった。PAEが実施した支援は,【検査・治療への主体的な参加を促す支援】【自己肯定感を高める支援】【アレルギーのある生活に対応する...
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Published in | 日本看護研究学会雑誌 Vol. 46; no. 5; pp. 5_849 - 5_860 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本看護研究学会
20.01.2024
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Summary: | 目的:小児アレルギーエデュケーター(PAE)として活動している看護師が認識する重症食物アレルギー(FA)児の心理社会的問題とその支援を明らかにする。方法:PAEとして活動している看護師11名に半構造化インタビューを実施し,質的記述的に分析した。結果:PAEが認識する心理社会的問題は,【自己管理の移行の遅延】【FA児が主体でないアレルギー管理】【食に関する経験の不足】【食以外の日常生活の制限】【食物への否定的な反応】【社会性の発達の遅延】【自己概念形成への負の影響】であった。PAEが実施した支援は,【検査・治療への主体的な参加を促す支援】【自己肯定感を高める支援】【アレルギーのある生活に対応するための支援】【食の楽しさを育む支援】【子ども同士の交流を促す支援】【保育園・幼稚園への働きかけ】であった。結論:重症FA児の幼児後期からの心理社会的側面の問題を理解し支援する必要がある。 |
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ISSN: | 2188-3599 2189-6100 |
DOI: | 10.15065/jjsnr.20230327212 |