新卒看護師が訪問看護ステーションに就職することについての教員の認識と就職支援の関連

目的:看護基礎教育修了後すぐに訪問看護師になることへの教員の認識と就職支援の関連を明らかにする。方法:看護系大学教員に対し質問紙調査を実施した。結果:115名から回答があった(有効回答率19.8%)。教員は本人の希望,就職先の看護の質と内容,就職先の教育体制を大切に考えて就職支援を行っていた。訪問看護師になりたいと相談を受けた教員は約7割いたが相談後に就職した学生がいた教員は5割であった。病院等で経験を積んだ後に訪問看護師になることを勧める教員は約1割おり,その理由として教育体制の不十分さや高い実践能力の必要性をあげていた。訪問看護ステーションに就職する場合は病院より高いレベルの看護実践能力を...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 47; no. 5; pp. 1_959 - 1_969
Main Authors 久田, 玲子, 山下, 留理子, 岩佐, 幸恵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 20.01.2025
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Summary:目的:看護基礎教育修了後すぐに訪問看護師になることへの教員の認識と就職支援の関連を明らかにする。方法:看護系大学教員に対し質問紙調査を実施した。結果:115名から回答があった(有効回答率19.8%)。教員は本人の希望,就職先の看護の質と内容,就職先の教育体制を大切に考えて就職支援を行っていた。訪問看護師になりたいと相談を受けた教員は約7割いたが相談後に就職した学生がいた教員は5割であった。病院等で経験を積んだ後に訪問看護師になることを勧める教員は約1割おり,その理由として教育体制の不十分さや高い実践能力の必要性をあげていた。訪問看護ステーションに就職する場合は病院より高いレベルの看護実践能力を求められると考えていた。結論:訪問看護ステーションに就職する場合には病院に就職する場合よりも高い実践能力が求められるとの認識をもつ教員は,病院で経験を積んだ後に訪問看護師になることを勧める傾向にあった。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20240709254