右上肢の筋力低下で発症した特発性椎骨動脈解離の1例

要 旨:37歳女性。朝起床時に右頸部痛,肩痛,右腕のだるさを自覚。神経学的に右三角筋,上腕二頭筋筋力低下を認めた。MRI上明らかな頸髄の圧迫所見は認めず,右椎骨動脈が閉塞していた。CTA,血管造影,頸動脈エコーにて,解離腔の描出,string signを認め,特発性椎骨動脈解離と診断した。今回の原因は椎骨動脈解離により,C5神経根の圧迫が原因となり右上肢筋力低下を来したものと判断した。...

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Published in脈管学 Vol. 52; no. March; pp. 137 - 140
Main Authors 濱口, 浩敏, 今西, 孝充, 高坂, 仁美, 沖, 都麦, 福住, 典子, 坂本, 雅子, 苅田, 典生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 10.03.2012
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Summary:要 旨:37歳女性。朝起床時に右頸部痛,肩痛,右腕のだるさを自覚。神経学的に右三角筋,上腕二頭筋筋力低下を認めた。MRI上明らかな頸髄の圧迫所見は認めず,右椎骨動脈が閉塞していた。CTA,血管造影,頸動脈エコーにて,解離腔の描出,string signを認め,特発性椎骨動脈解離と診断した。今回の原因は椎骨動脈解離により,C5神経根の圧迫が原因となり右上肢筋力低下を来したものと判断した。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.52.137