看護基礎教育の臨地実習における実習指導者の持つコンピテンシー

目的:看護基礎教育における臨地実習において,実習指導者が持つコンピテンシーを明らかにすることである。方法:実習指導者4名の実習指導場面の参加観察及び半構成的面接を行い,質的記述的に分析した。結果:臨地実習における実習指導者のコンピテンシーとして【学生を本当の実践の場の一員として導く】【周囲を巻き込みながら臨地に学生中心のネットワークをつくる】【看護師のロールモデルとして行動できる】【学生の経験を学びに変える】の4つが明らかとなった。結論:実習指導者がコンピテンシーの根源的特徴として,優れた実践家としての価値観や対人関係能力を持っていることが明らかとなった。4つのコンピテンシーの獲得には,経験値...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 44; no. 2; pp. 2_285 - 2_297
Main Authors 馬場, 好恵, 本田, 可奈子, 中西, 京子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 20.07.2021
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Summary:目的:看護基礎教育における臨地実習において,実習指導者が持つコンピテンシーを明らかにすることである。方法:実習指導者4名の実習指導場面の参加観察及び半構成的面接を行い,質的記述的に分析した。結果:臨地実習における実習指導者のコンピテンシーとして【学生を本当の実践の場の一員として導く】【周囲を巻き込みながら臨地に学生中心のネットワークをつくる】【看護師のロールモデルとして行動できる】【学生の経験を学びに変える】の4つが明らかとなった。結論:実習指導者がコンピテンシーの根源的特徴として,優れた実践家としての価値観や対人関係能力を持っていることが明らかとなった。4つのコンピテンシーの獲得には,経験値の高い熟練性と,of-the jobでの系統だった研修会等の受講は必要不可欠である。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20201222117