看護基礎教育に携わる看護学教員の学習支援のためのコミュニケーションスキル尺度の開発
目的:本研究は,看護基礎教育に携わる看護学教員に必要なコミュニケーションスキル尺度を開発しその信頼性と妥当性を検討することを目的とした。 方法:2015年に全国の看護基礎教育に携わる経験3年以上の看護学教員1,544人に,郵送による無記名自記式質問紙調査を行った。原案68項目は,文献検討等により作成された。 結果:回収率は639名(42.1%),うち有効回答は582(91%)であった。探索的因子分析にて8因子48項目の最適解を得た。Cronbach’s α 係数は,尺度全体で .954,各因子も .7以上であった。外的基準であるKiSS-18尺度との相関係数は .30~ .50であった。再テス...
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Published in | 日本看護研究学会雑誌 Vol. 42; no. 2; pp. 2_161 - 2_173 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本看護研究学会
20.06.2019
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Subjects | |
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ISSN | 2188-3599 2189-6100 |
DOI | 10.15065/jjsnr.20181121042 |
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Summary: | 目的:本研究は,看護基礎教育に携わる看護学教員に必要なコミュニケーションスキル尺度を開発しその信頼性と妥当性を検討することを目的とした。 方法:2015年に全国の看護基礎教育に携わる経験3年以上の看護学教員1,544人に,郵送による無記名自記式質問紙調査を行った。原案68項目は,文献検討等により作成された。 結果:回収率は639名(42.1%),うち有効回答は582(91%)であった。探索的因子分析にて8因子48項目の最適解を得た。Cronbach’s α 係数は,尺度全体で .954,各因子も .7以上であった。外的基準であるKiSS-18尺度との相関係数は .30~ .50であった。再テスト法による合計得点間の級内相関数は,尺度全体でr = .82であった。 結論:開発した尺度は,各因子との内的整合性,基準関連妥当性,信頼性を確保していることが確認された。 |
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ISSN: | 2188-3599 2189-6100 |
DOI: | 10.15065/jjsnr.20181121042 |