11歳男児に発生した顎下型ガマ腫の1例
ガマ腫は口底部ないし顎下部に存在する唾液腺からの唾液の流出障害によって生ずる粘液嚢胞で, その多くは口底部の膨隆として認められる1-18). 今回, われわれは11歳男児の顎下型ガマ腫の1例を経験したので概要と若干の考察を加え報告する. 症例 患者:11歳 男児 初診:1998年6月17日 主訴:左側顎下部の腫脹 家族歴:特記事項なし 既往歴:特記事項なし 現病歴:9歳時より左側顎下部の腫脹を認めるも自然消退を繰り返し, 某小児科を受診するが原因不明と診断され放置していた. 1998年6月頃再度腫脹が出現してきたため, 近医歯科を受診したところ当科を紹介され来院した. 現症: 全身所見:身長1...
Saved in:
Published in | 小児口腔外科 Vol. 9; no. 1; pp. 36 - 39 |
---|---|
Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本小児口腔外科学会
25.06.1999
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0917-5261 1884-6661 |
DOI | 10.11265/poms1991.9.36 |
Cover
Summary: | ガマ腫は口底部ないし顎下部に存在する唾液腺からの唾液の流出障害によって生ずる粘液嚢胞で, その多くは口底部の膨隆として認められる1-18). 今回, われわれは11歳男児の顎下型ガマ腫の1例を経験したので概要と若干の考察を加え報告する. 症例 患者:11歳 男児 初診:1998年6月17日 主訴:左側顎下部の腫脹 家族歴:特記事項なし 既往歴:特記事項なし 現病歴:9歳時より左側顎下部の腫脹を認めるも自然消退を繰り返し, 某小児科を受診するが原因不明と診断され放置していた. 1998年6月頃再度腫脹が出現してきたため, 近医歯科を受診したところ当科を紹介され来院した. 現症: 全身所見:身長160cm, 体重52kg, 栄養状態良好で, 全身的には特記すべき所見は認められなかった. |
---|---|
ISSN: | 0917-5261 1884-6661 |
DOI: | 10.11265/poms1991.9.36 |