Deconditioningに対する理学療法が末梢血管反応に与える変化 レーザードップラー血流量計による特発性間質性肺炎患者1症例の経過観察
今回,我々は臥床後にDeconditioningを呈した特発性間質性肺炎患者1症例に理学療法を行うとともにレーザードップラー法により皮膚血流量を測定する機会を得た。我々は,症例の2度の臥床期間(3ヵ月,1ヵ月)後,原疾患が安定した時期に,理学療法(筋力トレーニング,座位,立位,歩行)を実施した。そして,理学療法の開始時と2週間毎に座位,立位負荷試験(座位5分間,立位5分間)を行い,皮膚血流量,心拍数,血圧,SpO2,Borg指数を測定した。結果,臥床後に低下していた皮膚血流反応,血圧調節機能および運動耐容能は2〜6週後に改善した。この結果より,本症例において,理学療法が末梢血管反応に変化を与え...
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Published in | 理学療法学 Vol. 30; no. 4; pp. 203 - 209 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士学会
20.06.2003
日本理学療法士協会 |
Subjects | |
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ISSN | 0289-3770 2189-602X |
DOI | 10.15063/rigaku.KJ00001019744 |
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Summary: | 今回,我々は臥床後にDeconditioningを呈した特発性間質性肺炎患者1症例に理学療法を行うとともにレーザードップラー法により皮膚血流量を測定する機会を得た。我々は,症例の2度の臥床期間(3ヵ月,1ヵ月)後,原疾患が安定した時期に,理学療法(筋力トレーニング,座位,立位,歩行)を実施した。そして,理学療法の開始時と2週間毎に座位,立位負荷試験(座位5分間,立位5分間)を行い,皮膚血流量,心拍数,血圧,SpO2,Borg指数を測定した。結果,臥床後に低下していた皮膚血流反応,血圧調節機能および運動耐容能は2〜6週後に改善した。この結果より,本症例において,理学療法が末梢血管反応に変化を与え,Deconditioningの改善に影響したことが示唆される。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.KJ00001019744 |