化学療法および手術にて長期生存を得られている門脈腫瘍塞栓と後腹膜リンパ節腫脹を伴ったStage_IV_胃癌の一例

症例は68歳女性。平成19年7月頃より食指不振が出現し、当院来院。胃カメラ、腹部CTにて門脈腫瘍塞栓、後腹膜リンパ節腫脹を伴ったStage_IV_のスキルス胃癌と診断された。手術による根治性が得られないと判断しS1/Tax.を6クール施行したところ原発巣の縮小、門脈腫瘍塞栓および後腹膜リンパ節腫脹の消失が認められたため平成20年2月に胃全摘術を施行した。癌腫は_IV_型でありmuc.se.PM(-).DM(+)ly2,v1,n2(+)であった。術後経過は良好で術後約2カ月目よりS1/Tax.を2クール施行後にS1経口投与にて良好な経過をたどっていた。 平成22年8月の腹部CTにて後腹膜リンパ節...

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Published in日本農村医学会学術総会抄録集 p. 327
Main Authors 立花, 進, 土屋, 十次, 熊沢, 伊和生, 西尾, 公利, 小森, 充嗣, 佐野, 仁哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2011
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Summary:症例は68歳女性。平成19年7月頃より食指不振が出現し、当院来院。胃カメラ、腹部CTにて門脈腫瘍塞栓、後腹膜リンパ節腫脹を伴ったStage_IV_のスキルス胃癌と診断された。手術による根治性が得られないと判断しS1/Tax.を6クール施行したところ原発巣の縮小、門脈腫瘍塞栓および後腹膜リンパ節腫脹の消失が認められたため平成20年2月に胃全摘術を施行した。癌腫は_IV_型でありmuc.se.PM(-).DM(+)ly2,v1,n2(+)であった。術後経過は良好で術後約2カ月目よりS1/Tax.を2クール施行後にS1経口投与にて良好な経過をたどっていた。 平成22年8月の腹部CTにて後腹膜リンパ節の腫脹とCEAの上昇が認められたためS1/Tax.さらにCDDP/CPT11を施行中である。
Bibliography:1J-C-2
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.60.0.327.0