ショートステイ利用前後の要介護者の神経精神症状の変化および神経精神症状の2日間評定の信頼性・妥当性の検証

【目的】本研究の目的はNeuropsychiatric Inventory(以下,NPI)について観察期間を2 日間に短縮して重症度得点で判定したNPI 重症度2 日間評定版の尺度特性およびショートステイ利用前後の要介護者の神経精神症状(以下,NPS)の変化を検証することである。【方法】ショートステイ利用前後の調査対象者はショートステイを利用する要介護者50 名とその主介護者50 名とし,NPI 重症度2 日間評定版の信頼性と妥当性および利用前後のNPS の変化を検証した。【結果】NPI 重症度2 日間評定版は,検者内信頼性のカッパ係数は0.971,NPI とのSpearman の順位相関係数...

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Published in理学療法学 Vol. 44; no. 1; pp. 19 - 27
Main Authors 岡前, 暁生, 原田, 和宏, 岡田, 誠, 和田, 智弘, 内山, 侑紀, 和田, 陽介, 浅川, 康吉, 道免, 和久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 2016
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Summary:【目的】本研究の目的はNeuropsychiatric Inventory(以下,NPI)について観察期間を2 日間に短縮して重症度得点で判定したNPI 重症度2 日間評定版の尺度特性およびショートステイ利用前後の要介護者の神経精神症状(以下,NPS)の変化を検証することである。【方法】ショートステイ利用前後の調査対象者はショートステイを利用する要介護者50 名とその主介護者50 名とし,NPI 重症度2 日間評定版の信頼性と妥当性および利用前後のNPS の変化を検証した。【結果】NPI 重症度2 日間評定版は,検者内信頼性のカッパ係数は0.971,NPI とのSpearman の順位相関係数は0.937 であった。ショートステイ利用後ではNPI 重症度2 日間評定版は有意に低値であった。【結論】NPI 重症度2 日間評定版は良好な信頼性と妥当性を有することが示された。ショートステイの利用後には要介護者のNPS は悪化よりむしろ改善する可能性が示唆された。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.11225