患者取り違い防止を目的としたパトライトの紹介

目的:当院では新病院建設の際、放射線科での患者の取り違いを防ぐため、三色パトライト(緑、黄、赤)を導入した。パトライトは工場内や防犯等を目的とする場合等に使われているが、病院内で患者認証に使用している施設は、我々の知る範囲ではないと思われる。今回は放射線科におけるパトライトの使用方法を紹介する。 方法:パトライトを放射線科の一般撮影、TV、CT、MRI、アイソトープ、放射線治療、及び健診センターの一般撮影、TV、マンモグラフィーの全ての装置に設置した。当院は電子カルテで、全ての検査予約はオーダリングシステムで実施されており、外来患者は検査時に持参する紙の案内票に、入院患者はリストバンドに患者I...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inNihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 59; p. 422
Main Authors 森, 章浩, 今尾, 仁, 横山, 栄作, 時田, 清格, 西田, 達史, 小田, 康之, 柘植, 栄治, 大竹, 正一郎, 古田, 和久, 吉川, 秋利
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2010
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.59.0.422.0

Cover

More Information
Summary:目的:当院では新病院建設の際、放射線科での患者の取り違いを防ぐため、三色パトライト(緑、黄、赤)を導入した。パトライトは工場内や防犯等を目的とする場合等に使われているが、病院内で患者認証に使用している施設は、我々の知る範囲ではないと思われる。今回は放射線科におけるパトライトの使用方法を紹介する。 方法:パトライトを放射線科の一般撮影、TV、CT、MRI、アイソトープ、放射線治療、及び健診センターの一般撮影、TV、マンモグラフィーの全ての装置に設置した。当院は電子カルテで、全ての検査予約はオーダリングシステムで実施されており、外来患者は検査時に持参する紙の案内票に、入院患者はリストバンドに患者IDをバーコードで印刷した。検査開始時に放射線技師が無線のバーコードリーダーを用いて患者認証を行った。 結果:当院は678床の病院であり、パトライトは(43台)必要であった。患者が検査予定の患者と同一の場合は、緑色のライトが点灯した。点灯は検査の操作室だけでなく、撮影室からも壁のガラス窓からも容易に確認出来た。患者を取り違えると、赤色のライトが点灯した。また同時に電子カルテ端末のモニター画面にも、患者が正しい場合は「○」、間違っている場合は「×」が大きく表示され、ライトとモニター画面の二種類で患者の取り違えの有無を確認出来た。また黄色のライトは、画像送信忘れや検像忘れの防止のために使用している。 考察:全ての装置にパトライトを設置したため、放射線科内での患者の取り違いの防止に有用であった。ライトが点灯するため、電子カルテ端末から離れた場所からも見えるので、複数のスタッフでの確認も出来た。撮影室からも容易に確認が出来るため、検査時間の短縮にも役立った。
Bibliography:P2-F2-6
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.59.0.422.0