脳卒中地域連携クリティカルパス作成への取り組み

脳卒中は後遺症を残すことが多く、地域医療連携が必要な代表的疾患である。2005年に当院に入院した脳卒中患者のうち約4割が他の施設に移っており、良質な医療を提供するためには切れ目のない医療連携は必須である。当院では医療連携の体制は整っているが、施設問をつなぐ共通のッールがなかった。そこで、2005年11月にシムレスケア研究会を設立し、脳卒中地域連携クリティカルパスの作成に取り組んだ。脳卒中地域連携クリティカルパスはエクセルで作成し、効率的な情報の入力や共有化を可能としている。脳卒中地域連携クリティカルパス作成における多職種との討論は施設問のネットワーク形成に有用であった。脳卒中地域連携クリティカ...

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Published in日本医療マネジメント学会雑誌 Vol. 7; no. 3; pp. 422 - 427
Main Authors 平井, 有美, 大平, 隆博, 平下, 浩司, 藤本, 俊一郎, 西本, 愛, 多田羅, 昭二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本医療マネジメント学会 01.12.2006
日本医療マネジメント学会
Subjects
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ISSN1881-2503
1884-6807
DOI10.11191/jhm2006.7.422

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Summary:脳卒中は後遺症を残すことが多く、地域医療連携が必要な代表的疾患である。2005年に当院に入院した脳卒中患者のうち約4割が他の施設に移っており、良質な医療を提供するためには切れ目のない医療連携は必須である。当院では医療連携の体制は整っているが、施設問をつなぐ共通のッールがなかった。そこで、2005年11月にシムレスケア研究会を設立し、脳卒中地域連携クリティカルパスの作成に取り組んだ。脳卒中地域連携クリティカルパスはエクセルで作成し、効率的な情報の入力や共有化を可能としている。脳卒中地域連携クリティカルパス作成における多職種との討論は施設問のネットワーク形成に有用であった。脳卒中地域連携クリティカルパスは運用を始めたばかりであるが、今後、バリアンスの集積・分析を通じて、クリティカルパスの改善を図っていきたい。
ISSN:1881-2503
1884-6807
DOI:10.11191/jhm2006.7.422