当院における放射線情報システムのバーコード認証
<はじめに> 当院では近い将来の電子カルテと人手、時間、コストの効率化をはかるため、平成16年6月より放射線技術科で発生する画像をデジタルデータとして保管管理するシステム(PACS)を導入した。 それに伴い放射線情報システム(RIS)と病院情報システム(HIS)とPACSのシステム構築を実現した。 <目的> 当院では、病院情報システム(HIS)からのオーダは放射線部門においては放射線情報システム(RIS)によって管理され、各モダリティヘ撮影に必要な情報が送信され、撮影後その実施情報を放射線情報システム(RIS)へ返すシステムとなっている。放射線情報システム(RIS)で患者情報の選択を行う場合...
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Published in | Nihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 55; p. 294 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本農村医学会
2006
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1880-1749 1880-1730 |
DOI | 10.14879/nnigss.55.0.294.0 |
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Summary: | <はじめに> 当院では近い将来の電子カルテと人手、時間、コストの効率化をはかるため、平成16年6月より放射線技術科で発生する画像をデジタルデータとして保管管理するシステム(PACS)を導入した。 それに伴い放射線情報システム(RIS)と病院情報システム(HIS)とPACSのシステム構築を実現した。 <目的> 当院では、病院情報システム(HIS)からのオーダは放射線部門においては放射線情報システム(RIS)によって管理され、各モダリティヘ撮影に必要な情報が送信され、撮影後その実施情報を放射線情報システム(RIS)へ返すシステムとなっている。放射線情報システム(RIS)で患者情報の選択を行う場合に何らかのインシデントにつながることが少なくない。そこで今回の放射線情報システム(RIS)の導入に伴い、オーダ内容および患者誤認防止のためにバーコードを利用することにしたので報告する。 <概要:方法> 放射線受付時にIDの入力をして受付をするが入力の誤りで誤認する場合などが生じる。そこで放射線受付時にはリストバンド(入院患者用),患者IDカード(磁気カード),ベッドネームなどにプリントされている、バーコードによるIDの読み込みを行い、受付処理を行っている。撮影時には検査票のバーコードを読み込みオーダの照合や患者確認を行い、CR装置と患者情報のモダリティ連携といったフローで運用を行う。マウスによる選択を極力最小限に抑えるようにする方法である。 <結果> 撮影時の撮影内容や患者取り違いのインシインシデントを減少することができた。 <考察> IDをバーコード認証することにより、これまで人が介在することにより発生していた撮影時のID入力の誤りやマウスによる選択のケヤレスミスなど、人為的操作ミスを防ぐとともに、入力作業の軽減で、より患者に集中して検査することができるようになり、患者サービスの観点から見ても大きな成果があったものと考えられる。 |
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Bibliography: | 2F15 |
ISSN: | 1880-1749 1880-1730 |
DOI: | 10.14879/nnigss.55.0.294.0 |