Warning: Full texts from electronic resources are only available from the university network. You are currently outside this network. Please log in to access full texts
当院における放射線情報システムの活用と構築
【はじめに】 当院では近い将来の電子カルテと人手、時間、コストの効率化をはかるため、平成16年6月より放射線技術科で発生する画像をデジタルデータとして保管管理するシステム(PACS)を導入した。それに伴い放射線情報システム(RIS)と病院情報システム(HIS)とPACSのシステム構築を実現したので報告する。 【システム概要】 当院では、病院情報システム(HIS)からのオーダーは放射線部門においては放射線情報管理システム(RIS)によって管理され、各モダリティヘ撮影に必要な情報が送信され、撮影後その実施情報をRISへ返すシステムとなっている。この規格としてDICOMで規定されているMWM(M...
Saved in:
Published in | Nihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 54; p. 187 |
---|---|
Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本農村医学会
2005
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1880-1749 1880-1730 |
DOI | 10.14879/nnigss.54.0.187.0 |
Cover
Summary: | 【はじめに】 当院では近い将来の電子カルテと人手、時間、コストの効率化をはかるため、平成16年6月より放射線技術科で発生する画像をデジタルデータとして保管管理するシステム(PACS)を導入した。それに伴い放射線情報システム(RIS)と病院情報システム(HIS)とPACSのシステム構築を実現したので報告する。 【システム概要】 当院では、病院情報システム(HIS)からのオーダーは放射線部門においては放射線情報管理システム(RIS)によって管理され、各モダリティヘ撮影に必要な情報が送信され、撮影後その実施情報をRISへ返すシステムとなっている。この規格としてDICOMで規定されているMWM(Modality Work list Management)及びMPPS(Modality Performed Procedure Step)を採用しHISとRISの連携を容易にすることが可能となった。標準規格の採用は、モダリティの更新時においても接続に関する導入コストを抑え、各モダリティメーカーの中で適切な機種を選定する際に選定基準を明確に示すことができることから有益であると考えられる。モダリティのDICOM規格の対応状況は、モダリティの対応としてマルチCT1台、MRI1台、DR4台、CR7台、血管撮影装置1台、の計14台であり、他にRIS端末9台である。この中でCRについてはタイムリーなフィルム処理(画像転送)を実現するため、原則的に画像発生場所で処理することとし、各撮影室に処理装置を配置した。また特殊撮影である乳房撮影にも配置されている。これにより即座にフィルム処理(画像転送)が行なえ、利便性の向上が得られている。PACSの各サーバは 3台(DVD-Rチェンジャー計15TB)、画像観察用サーバ(画像保存サーバと対)3台、画像マネジメントシステム1台、Reportサーバ1台で構成され、オンラインで5年以上の運用が可能となっている。 レポートシステムはレポート用サーバ、レポート入力端末、レポート及び画像参照端末からなる。レポート用サーバは1TBのRAIDを持ち、レポートデータベースとWEB参照用の画像を持っている。 【放射線部門における情報連携】 HIS、RIS、PACS、Reporting、モダリティの情報連携により放射線関係のレポーティングにおいては必要な情報が過不足なく取得できる仕組みを構築した。これらはDICOM/MWM、MPPSを利用することにより実現したもので、マルチベンダー環境においてもスムーズな情報連携が可能となっている。 【放射線部門内の情報連携】 HIS・RIS 検査予約、画像検査オーダー、検査ステータス情報 RIS・Modality 患者情報、検査情報(検査指示)、検査状況、実施状況 Modality・PACS 検査状況、画像状況、表示状態 RIS・PACS・Reporting 患者情報、検査状況、読影依頼情報 RIS・Reporting・HIS 検査結果、会計情報、読影実施情報、読影結果 【考察】 高度に連携されたシステムの構築により、放射線オーダーから撮影、実施報告、画像転送、読影レポーティングまでの一連のワークフローをスムーズに処理することが可能となり、放射線部門における効率の向上が得られる。また、RISが直接モダリティと情報交換することにより、これまで人が介在することにより発生していた撮影時のモダリティへのID入力の誤りなど、人為的操作ミスを防ぐとともに、入力作業の軽減で、より患者に集中して検査することができるようになり、患者サービスの観点から見ても大きな成果があったものと考えられる。 |
---|---|
Bibliography: | 2C01 |
ISSN: | 1880-1749 1880-1730 |
DOI: | 10.14879/nnigss.54.0.187.0 |