当院における退院時リハビリテーション指導の実態と課題 第2報

【はじめに】当院リハビリテーション技術科では,平成20年度の目標を,「退院時リハビリテーション指導(以下退院指導)の取り組み~質と量の向上を目指して~」と掲げ,取り組んできた。その結果,当院における平成20年度の退院指導率(退院指導を行った患者数/理学療法を行って自宅に退院した患者数×100)は,約57%であった。また,年間指導件数は328件であった。結果より,平成21年度の目標を,_丸1_退院指導用紙を改善すること,_丸2_退院指導率を57%以上に引き上げること,とした。【方法】調査項目は,年間退院指導率,年間指導件数とした。調査期間は平成21年4月から平成22年3月までの1年間とし,1ヶ月...

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Published inNihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 59; p. 376
Main Authors 寺社下, 裕樹, 近藤, 俊貴, 仲川, 賢, 中村, 訓之, 鈴木, 康友
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2010
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
Subjects
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ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.59.0.376.0

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Summary:【はじめに】当院リハビリテーション技術科では,平成20年度の目標を,「退院時リハビリテーション指導(以下退院指導)の取り組み~質と量の向上を目指して~」と掲げ,取り組んできた。その結果,当院における平成20年度の退院指導率(退院指導を行った患者数/理学療法を行って自宅に退院した患者数×100)は,約57%であった。また,年間指導件数は328件であった。結果より,平成21年度の目標を,_丸1_退院指導用紙を改善すること,_丸2_退院指導率を57%以上に引き上げること,とした。【方法】調査項目は,年間退院指導率,年間指導件数とした。調査期間は平成21年4月から平成22年3月までの1年間とし,1ヶ月ごとに集計を行なった。【経過】平成20年度で使用していた退院指導用紙は,表面には退院後の注意点,裏面には患者様が自宅で行う運動を,患者様ごとに自由に選択できるようにしていた。そこで,平成21年4月より,内容を見直した新しい退院指導用紙を使用し,退院指導を行った。新指導用紙での施行から半年経過した平成21年10月に,当院の理学療法士10名にアンケートを行い,新指導用紙の内容についての意見を集め,12月よりさらに内容を変更し,現在の形式(図1,2)となった。【結果】1年間の平均では,退院指導率は約77%であった。年間指導件数は380件であった。【おわりに】平成21年12月の退院指導用紙の内容変更以降も,当院における退院指導率は安定した指導率を維持することができている。そのため,平成22年度は,現在の退院指導率の維持と,加えて,退院指導を受けた患者の満足度を調査していく必要があると考える。
Bibliography:P2-D3-2
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.59.0.376.0