迅速根本原因分析法 (Rapid Root Cause Analysis) によるインシデント・アクシデント報告の活用

根本原因分析法 (RCA) はインシデントやアクシデントの報告から学び取るためのッールであり、また、医療組織の脆弱性を評価する特殊な方法として知られている。しかし、その分析には時間がかかることが難点であるため、今回、短時間で分析を施行する迅速根本原因分析法の検討を行った。RRCAを実施する者を6グループに分けて、インシデント事例の根本原因の抽出作業を施行してもらい、1時間の時間制限を設定した。1時間後、作業を中止し、事例の根本原因と対策案を発表してもらった。各々のグループでは効果的な対策案が数案策定していた。RRCAは、短時間で必要な結果が得られる効果的な方法である。...

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Bibliographic Details
Published in日本医療マネジメント学会雑誌 Vol. 7; no. 2; pp. 352 - 356
Main Authors 石川, 雅彦, 長谷川, 敏彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本医療マネジメント学会 01.09.2006
日本医療マネジメント学会
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ISSN1881-2503
1884-6807
DOI10.11191/jhm2006.7.352

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Summary:根本原因分析法 (RCA) はインシデントやアクシデントの報告から学び取るためのッールであり、また、医療組織の脆弱性を評価する特殊な方法として知られている。しかし、その分析には時間がかかることが難点であるため、今回、短時間で分析を施行する迅速根本原因分析法の検討を行った。RRCAを実施する者を6グループに分けて、インシデント事例の根本原因の抽出作業を施行してもらい、1時間の時間制限を設定した。1時間後、作業を中止し、事例の根本原因と対策案を発表してもらった。各々のグループでは効果的な対策案が数案策定していた。RRCAは、短時間で必要な結果が得られる効果的な方法である。
ISSN:1881-2503
1884-6807
DOI:10.11191/jhm2006.7.352