新たな新人看護職員研修への取り組み

目的:2009年12月に新たに厚生労働省が策定した「新人看護職員研修ガイドライン」(以下ガイドラインとする)を基に、新人看護職員研修を再構成し、取り組んだ結果を評価し、今後の課題を検討する。 方法:対象者は、2010年4月採用の新人看護職員(新卒の新採用者)52名である。ガイドラインを成功させるためのポイントを参考に、1.集合研修の期間を短縮し集合研修とOJTを繰り返すスパイラル研修を導入、2.4月は必ず毎日リフレクションを行う、3.部署内の教育体制を明確にする、4.定期的に集合研修を開催し同期と集まる機会を作る、5.新人看護師交流会・成長発表会の機会を通して成長を確認する、などの変更をもとに...

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Published inNihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 60; p. 462
Main Authors 今枝, 加与, 今井, 智香江, 松田, 奈美, 内藤, 圭子, 長濱, 優子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2011
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
Subjects
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ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.60.0.462.0

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Summary:目的:2009年12月に新たに厚生労働省が策定した「新人看護職員研修ガイドライン」(以下ガイドラインとする)を基に、新人看護職員研修を再構成し、取り組んだ結果を評価し、今後の課題を検討する。 方法:対象者は、2010年4月採用の新人看護職員(新卒の新採用者)52名である。ガイドラインを成功させるためのポイントを参考に、1.集合研修の期間を短縮し集合研修とOJTを繰り返すスパイラル研修を導入、2.4月は必ず毎日リフレクションを行う、3.部署内の教育体制を明確にする、4.定期的に集合研修を開催し同期と集まる機会を作る、5.新人看護師交流会・成長発表会の機会を通して成長を確認する、などの変更をもとに実施し、年間プログラム終了時に研修生アンケートを実施し評価した。 結果・結論:予習・復習が確実に出来た、さまざま場面で活用・確認できたなど、学んだことを実際の場面で確認でき実践的に学べたと36名(72%)が回答した。各部署に新人教育担当者を配置したことで、教育体制が整っており、幾重にもサポートが受けられたと46名(92%)が回答した。研修会は同期との交流ができ、お互いよい励まし合いとなったと44名(88%)が回答した。また、研修が定期的なスパンで開催されお互いのつながりを感じることが出来たと42名(84%)が回答した。新人看護師交流会では、お互いができるようになったことを発表し合った。よい振り返りが出来、リフレッシュできたと内容について満足している人が44名(88%)であった。また、成長発表会では1年間の振り返りが出来、50名が今後に役立つものであったと回答した。1年目の到達目標に達したものは44名(88%)であった。  今後は、作成したプログラムの活用および修正と、個に合わせた教育プログラムへの適宜変更により多くの新人看護師が到達目標を達成できるようにしていきたい。
Bibliography:2J-D-17
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.60.0.462.0