A病院の看護師の職務満足度の実際

_I_.看護師の職務満足の傾向を明らかにし今後の課題を検討する。_II_.研究対象 A病院に勤務する正規看護職員216名質問紙は職務満足度:Stampsらが開発し、尾崎らにより日本語に訳され信頼性、妥当性が検討されている職務満足度測定尺度(_I_~7分野、47項目、項目ごとに0~6点)である。_III_.結果1.職務満足度職務満足度の平均得点率の高いのは〈職業的地位〉3.6、〈看護師相互の影響〉3.3、〈専門職としての自律〉〈医師看護師間関係〉2.9、〈看護管理〉2.8、〈看護業務〉2.6、〈給与〉2.3の順である。7分野47項目の平均得点率の高い順に以下に示す。_丸1_職業的地位に関する8項...

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Published inNihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 59; p. 265
Main Authors 阿南, みと子, 伊東, 朋子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2010
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
Subjects
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ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.59.0.265.0

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Summary:_I_.看護師の職務満足の傾向を明らかにし今後の課題を検討する。_II_.研究対象 A病院に勤務する正規看護職員216名質問紙は職務満足度:Stampsらが開発し、尾崎らにより日本語に訳され信頼性、妥当性が検討されている職務満足度測定尺度(_I_~7分野、47項目、項目ごとに0~6点)である。_III_.結果1.職務満足度職務満足度の平均得点率の高いのは〈職業的地位〉3.6、〈看護師相互の影響〉3.3、〈専門職としての自律〉〈医師看護師間関係〉2.9、〈看護管理〉2.8、〈看護業務〉2.6、〈給与〉2.3の順である。7分野47項目の平均得点率の高い順に以下に示す。_丸1_職業的地位に関する8項目は5.3~2.4。高いのは「技術・知識を必要とする」5.3、次いで「働いていると時間はすぐ過ぎる」「仕事は本当に大切なこと」4.5である。_丸2_看護師相互の影響に関する7項目は4.3~2.8。高いのは「看護職員は互いに忙しい時、互いに助け合い、協力し合う」4.3である。_丸3_専門職としての自律に関する5項目は3.2~2.7。高いのは「監督者は私を支えてくれる」3.2である。_丸4_医師看護師間関係に関する3項目は3~2.7。高いのは「医師と看護師のチームワーク」3.0である。_丸5_看護管理に関する10項目は3.5~2.0。高いのは「管理者は職員と相談する」3.5である。_丸6_看護業務に関する6項目は4.3~1.8。高いのは「時間があればよいケアができる」4.3である。_IV_.考察「職業的地位」「看護師相互の影響」は満足している傾向にあると思われる。その反面満足度が低い項目〈看護業務〉〈看護管理〉に関する「仕事量が少なければもっとよい看護ができる」「ペーパーワークが多い」や〈給与〉に関する「仕事に見合った給料」は看護業務に関連した要素が多いと推察される。職場全体の環境を調整する必要性や業務改善への取組の重要性が示唆された。
Bibliography:P1-G4-1
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.59.0.265.0