当院の造影超音波検査の現状
【はじめに】超音波造影剤ソナゾイドはその特徴(血流評価、後血管相評価)、そして超音波機器のハード、ソフト面の充実により精度の高い検査が可能となった。当院では年間約150件の造影検査を行っており、その内訳、方法、検査内容を報告する。【対象】平成18年5月から平成23年5月までの5年間に施行した751件260人について調査した。【結果】751件の内訳は診断目的(経過観察)329件、治療効果判定284件、病変検索67件、肝外病変+病変検索26件、RFAガイド31件、TACE中の確認12件、栄養血管同定2件であった。751件の総人数260人の内訳は、複数回検査109人(600件)、単回検査151人(1...
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Published in | Nihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 60; p. 195 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本農村医学会
2011
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1880-1749 1880-1730 |
DOI | 10.14879/nnigss.60.0.195.0 |
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Summary: | 【はじめに】超音波造影剤ソナゾイドはその特徴(血流評価、後血管相評価)、そして超音波機器のハード、ソフト面の充実により精度の高い検査が可能となった。当院では年間約150件の造影検査を行っており、その内訳、方法、検査内容を報告する。【対象】平成18年5月から平成23年5月までの5年間に施行した751件260人について調査した。【結果】751件の内訳は診断目的(経過観察)329件、治療効果判定284件、病変検索67件、肝外病変+病変検索26件、RFAガイド31件、TACE中の確認12件、栄養血管同定2件であった。751件の総人数260人の内訳は、複数回検査109人(600件)、単回検査151人(151件)であった。複数検査集団109人中RFA、TACEの治療を行なった60人のうち42人が治療支援を施行した。治療効果判定では21人に再発を認めた。治療を施行していない経過観察集団(49人)の内訳は結節19人、血管腫10人、腫瘍検索9人、その他11人であった。単回検査集団の内訳は病変49人、血管腫32人、肝転移17人、再生結節15人、胆管癌2人、肝細胞癌5人、肝膿瘍3人、肝外病変22人、その他6人であった。【まとめ】当院では造影剤の特徴を生かした検査を施行し診断能の向上に努めている。RFA時のガイド、TACE時の位置確認等に使用し癌治療の精度を向上させている。定期的に治療効果判定を行ない、再発の早期発見、早期治療に対応している。慢性肝炎、肝硬変に伴う結節や良性の低エコー、高エコー腫瘤の場合においても経過観察を行うことにより悪性変化に早期に対応している。 |
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Bibliography: | 2C-11 |
ISSN: | 1880-1749 1880-1730 |
DOI: | 10.14879/nnigss.60.0.195.0 |