重症心疾患患者における超音波ガイド下末梢神経ブロックの役割
重症心疾患を有する非心臓手術患者の麻酔法は,心臓への負担を軽減するものが望ましく,最近では超音波ガイド下末梢神経ブロックの機会が増えている。末梢神経ブロックは効果を必要な部位に限定させることができ,循環系への影響が少なく,陽圧換気を避けることもできる。しかし,近年,抗血栓薬を内服している患者が増加しており,末梢神経ブロックの施行を制限される場合がある。一方,モニタリングや麻酔薬の進歩により,全身麻酔も安全に施行できるようになっている。重症心疾患を有する患者の非心臓手術に対し,どちらの麻酔を選択するか,今後の比較研究が必要である。...
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Published in | Cardiovascular Anesthesia Vol. 20; no. 1; pp. 1 - 5 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会
2016
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Online Access | Get full text |
ISSN | 1342-9132 1884-7439 |
DOI | 10.11478/jscva.2015-1-013 |
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Summary: | 重症心疾患を有する非心臓手術患者の麻酔法は,心臓への負担を軽減するものが望ましく,最近では超音波ガイド下末梢神経ブロックの機会が増えている。末梢神経ブロックは効果を必要な部位に限定させることができ,循環系への影響が少なく,陽圧換気を避けることもできる。しかし,近年,抗血栓薬を内服している患者が増加しており,末梢神経ブロックの施行を制限される場合がある。一方,モニタリングや麻酔薬の進歩により,全身麻酔も安全に施行できるようになっている。重症心疾患を有する患者の非心臓手術に対し,どちらの麻酔を選択するか,今後の比較研究が必要である。 |
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ISSN: | 1342-9132 1884-7439 |
DOI: | 10.11478/jscva.2015-1-013 |